「今が一番高く売れる」は本当?
~後悔しないための賢い選択~

不動産を売却しようか悩んでいると、もしかしたら

「今が一番高く売れる」

そんな言葉を耳にしたことがあるかもしれません。不動産の売却は、人生の中でも大きな決断の一つ。後悔しないためには、タイミングを見極めることが最も重要です。

今回のコラムでは、不動産売却を検討されている方に向けて、「今が売り時」と言える理由、そして、将来的な価値の変動について解説します。ぜひ、参考にしてください。

 

なぜ「今が売り時」と言えるのか?

不動産市場は常に変動しています。様々な要因が価格に影響を与えますが、一般的に言えるのは、築年数が浅いほど、建物の価値は高く評価されるということです。

なぜなら、建物は時間と共に劣化し、減価償却という考え方によって、その価値は徐々に下がっていくからです。これは、建物の構造や設備が古くなること、そして、新しい建物が次々と供給されることが主な理由です。

 

減価償却とは?なぜ価値が下がるのか

減価償却とは、建物などの固定資産が、使用や時間の経過によって価値が減少していくことを会計上の費用として計上する考え方です。

不動産の売却においては、この減価償却によって、建物の評価額が下がっていくことが、売却価格に影響を与えます。

例えば、新築で購入した住宅も、数年後には中古物件となり、新築時よりも価格が下がるのが一般的です。もちろん、立地条件や建物の状態によって価格の下落幅は異なりますが、築年数が経過するほど、価値は下がる傾向にあることは理解しておきましょう。

 

不動産売却の落とし穴「高すぎる価格設定のせいで・・・」

適正価格で売り出した方が早く売却できます

左の画像に登場するAさんとBさんの事例を見てみましょう。

Aさんは、高い売出し価格を設定したため、なかなか買い手が見つからず、最終的には何度も値下げを繰り返すことになりました。その結果、Bさんが適正価格で売り出したケースよりも、100万円も安く売却することになり、時間もかかってしまったのです。

この事例からわかるように、高すぎる価格設定は、販売期間の長期化を招き、最終的な売却価格を下げるリスクがあります。

 

適正価格で売り出すことの重要性

今回の事例のBさんのように、適正価格で売り出すことは、早期売却の可能性を高め、結果的に高い手残りを実現できる可能性があります。

【適正価格で売り出すメリット】

・早期成約:適正な価格であれば、購入希望者が現れやすく、スムーズな売却につながります。

・最終手取りが多くなる可能性大:値下げを繰り返す必要がなく、当初の予定に近い価格で売却できる可能性が高まります。

・心理的な負担の軽減:長期間売れ残る心配や、頻繁な価格交渉によるストレスから解放されます。

一方適正価格よりも高く売り出すデメリット】としては、

・販売期間の長期化と売れ残りリスク増

・維持費負担増

などが挙げられます。

購入希望者は、様々な物件を比較検討しています。インターネットなどで相場を把握していることも多く、相場からかけ離れた高すぎる価格設定は、購入希望者の興味を失わせる原因になります。

画像にもあるように、高い価格で売り出された物件に対して、購入希望者は「また値下げするだろう」「もっと安くなるまで待とう」と考えがちです。

 

後悔しないための賢い選択

不動産売却で後悔しないためには、「今が一番高く売れる」という可能性を考慮しつつ、将来的な価値の低下も視野に入れることが大切です。

そして、最も重要なのは、不動産のプロである不動産会社に相談し、適正な価格を把握した上で売り出しを行うことです。

私たちイエステーションは、地域の相場や最新の市場動向を踏まえ、お客様の不動産が持つ本来の価値を最大限に引き出すための戦略をご提案いたします。

もし、不動産売却について少しでもご興味をお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。お客様にとって最善の選択ができるよう、全力でサポートさせていただきます。