近年、日本各地で地震や台風、豪雨などの自然災害が頻発しています。いつ何が起こるかわからないからこそ、日頃からの備えが非常に重要です。今回は、いざという時に自分自身や大切な人を守るために、今すぐできる防災対策の二つの柱、「防災バッグの中身」と「避難経路の確認」について考えていきましょう。

命を守るための生命線!防災バッグの中身を再点検

災害発生時、すぐに避難しなければならない状況は十分に考えられます。そんな時に頼りになるのが防災バッグです。しかし、「何が入っていれば安心なのかわからない」「一度詰めたきり中身を確認していない」という方もいるのではないでしょうか。

防災バッグの中身は、以下のものを目安に見直してみましょう。

1. 貴重品・情報源

・現金(小銭も含む):停電時など、キャッシュレス決済が利用できない場合に備えて

・身分証明書:免許証、健康保険証などのコピー

・連絡先リスト:家族や親戚、職場などの連絡先

・携帯ラジオ、予備バッテリー、充電器:正確な情報を得るために

・筆記用具、メモ帳:伝言や記録に

2. 食料・飲料水

・非常食:乾パン、アルファ米、レトルト食品など(賞味期限の確認を忘れずに)

・飲料水:500ml程度のペットボトル数本

・使い捨て食器、ラップ: 食事の際に

3. 救急用品

・ばんそうこう、ガーゼ、消毒液: 応急処置に

・包帯、三角巾:止血や固定に

・常備薬: 服用している薬があれば必ず

・救急セット:マスク、体温計、ピンセットなど

4. 生活用品

・懐中電灯、予備電池:夜間の移動や避難所で

・軍手:作業や寒さ対策に

・雨具:カッパなど

・下着、着替え:数日分

・タオル、ウェットティッシュ: 衛生管理に

・ティッシュペーパー、トイレットペーパー:

・ゴミ袋

・アルミブランケット:防寒・保温に

・歯ブラシ、歯磨き粉:口腔ケアに

・女性用品(必要な場合)

5. その他(必要に応じて)

・モバイルバッテリー:スマートフォンなどの充電に

・ホイッスル:救助を求める際に

・カッターナイフ、ハサミ

・ライター、マッチ

・赤ちゃん用品(ミルク、おむつなど)

・高齢者や障がいのある方のための備品

防災
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これらの品目を参考に、ご自身の家族構成や状況に合わせて必要なものを準備しましょう。リュックサックなど両手が空くバッグに入れて、すぐに持ち出せる場所に保管することが大切です。年に一度は見直し、賞味期限切れの食品や使えなくなったものはないか確認しましょう。

 

いざという時の道しるべ!避難経路の確認と家族との共有

防災バッグの準備と並んで重要なのが、避難経路の確認です。災害発生時、安全な場所に迅速に避難するためには、事前に避難場所とそこまでの経路を把握しておく必要があります。

1. 自宅周辺の避難場所を確認する

お住まいの地域の自治体が指定している避難場所(小学校、中学校、公民館など)を確認しましょう。自治体のウェブサイトや防災マップなどで確認できます。複数の避難場所を確認しておくと、状況に応じて最適な場所を選ぶことができます。

2. 避難経路を実際に歩いてみる

地図上で確認するだけでなく、実際に避難経路を歩いてみることをお勧めします。道の状態、障害物の有無、危険な場所などを把握することができます。夜間に避難することも想定して、夜間の状況も確認しておくとより安心です。

3. 家族と避難経路や集合場所について話し合う

災害発生時、家族が一緒にいられるとは限りません。連絡を取り合う方法や、万が一離ればなれになった場合の集合場所を決めておきましょう。避難経路についても家族全員で共有し、いざという時にスムーズに行動できるようにしておきましょう。

4. 地域の防災訓練に参加する

自治体や地域で行われる防災訓練には積極的に参加しましょう。避難経路の確認だけでなく、避難所での生活や応急処置などを学ぶ良い機会になります。

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平常時からの備えが、未来の安心に繋がる

防災対策は、決して特別なことではありません。日々の生活の中で少し意識するだけで、いざという時の被害を最小限に抑えることができます。防災バッグの中身を見直し、避難経路を確認することは、自分自身と大切な人の命を守るための第一歩です。

今日を機会に、ぜひご家庭で防災について話し合い、できることから備えを始めてみませんか?

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