ご存知ですか?
その査定価格の明確な根拠
不動産会社に売却の相談をすると提示される「査定価格」。一体どのようにして決まるのか、ご存知でしょうか?査定価格を提示された時に、その不動産会社の担当者は納得いくまで説明をしてくれましたか?今回は、不動産の査定価格がどのように算出されるのか、その根拠について詳しく解説します。
不動産査定価格を決める3つの方法
不動産の査定価格を決める主な方法は、大きく分けて以下の3つがあります。
1. 取引事例比較法
最も一般的な方法で、過去の類似物件の取引価格を参考に、対象となる不動産の価格を算出します。
- メリット:
- 市場価格を反映しやすく、現実的な価格設定が可能。
- 比較対象となる物件が多いほど、より精度の高い査定が可能。
- デメリット:
- 類似物件が少なかったり、市場が変動している場合は、正確な価格が算出できない場合がある。
2. 原価法
建物の再建築価格から、築年数に応じた減価償却費などを差し引いて、現在の価値を算出する方法です。
- メリット:
- 建物の構造や材質など、物理的な要素を重視するため、客観的な評価が可能。
- 新築物件やリフォームされた物件の評価に適している。
- デメリット:
- 土地の価値は考慮されないため、土地の立地条件や周辺環境の影響は反映されない。
- 建物の経年劣化や機能的な陳腐化を正確に評価することが難しい。
3. 収益還元法
賃貸物件など、収益を生み出す不動産の評価に用いられる方法です。将来得られる家賃収入を基に、不動産の価値を算出します。
- メリット:
- 収益性が高い不動産の評価に適している。
- 不動産の将来的な収益性を評価できる。
- デメリット:
- 空室率や賃料変動のリスクを考慮する必要がある。
- 将来の予測が難しいため、不確実な要素が多い。
査定価格に影響を与える要素
不動産の査定価格に影響を与える要素は、立地条件、建物構造、築年数、設備、周辺環境など、多岐にわたります。
- 立地条件: 駅からの距離、交通の便、周辺の商業施設の有無など。
- 建物構造: 木造、鉄骨、RC造など、建物の構造によって耐震性や耐久性が異なる。
- 築年数: 築年数が古いほど、建物の価値は低下する傾向がある。
- 設備: キッチン、浴室、トイレなどの設備の充実度によって、評価が変わる。
- 周辺環境: 学校、公園、病院などの周辺環境も評価の対象となる。
まとめ
このように様々な査定方法を用いて、私たちのような不動産の専門家が不動産の査定を行い、一つの金額として提示するのが「査定価格」となります。その不動産が現在どれくらいの価格であれば、取引される可能性が高いのかを示すひとつの目安としてお考えください。
イエステーションでは、3ケ月~半年以内で売れる可能性の高い価格を「査定価格」として提示しております。そして、売主様が納得して売却活動が進められるように、分かりやすい資料を用いて査定価格の根拠の説明を行っております。不動産の査定価格は、様々な要素を総合的に判断して算出されます。不動産売買を検討する際は、査定価格の算出方法や根拠をしっかりと理解した上で進めていきましょう。