福島県の中央に位置する郡山市には、朱色の鳥居が連なる神秘的な神社「高屋敷稲荷神社」があります。その歴史は古く、人々の信仰を集め続けてきたパワースポットとして知られています。今回は、そんな高屋敷稲荷神社の魅力を、その歴史や見どころとともにご紹介します。

歴史に彩られた信仰の場

高屋敷稲荷神社の創建は、江戸時代中期の正徳三年(1713年)にまで遡ります。当時の庄屋、鈴木権兵衛が、年貢免除の恩恵に報いるため、京都の伏見稲荷大社の御分霊を奉遷したのが始まりです。

以来、人々は五穀豊穣や商売繁盛など、様々な願いを込めてこの神社に足を運びました。特に、享保、明和、天明といった大飢饉の際には、人々の信仰は一層深まり、夜を徹して神様のご加護を祈る姿が見られたといいます。

時代とともに社殿は拡張され、現在の荘厳な姿へと変わっていきました。明治以降も、日清戦争や日露戦争といった激動の時代を乗り越え、人々の心のよりどころとして存在し続けています。

朱色の鳥居が連なる圧巻の光景

高屋敷稲荷神社の最大の特徴は、なんといっても朱色の鳥居が連なる参道です。これらの鳥居は、崇敬者の方々が祈願成就の感謝の気持ちを表し、奉納されたものです。

戦前には、約4,000基もの鳥居が舞木駅まで連なり、その光景は壮観を極めました。現在でも約100基の鳥居が残り、参道を歩けば、神聖な空気に包まれ、心が洗われるような感覚を味わえます。

 

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パワースポットとしての人気の秘密

高屋敷稲荷神社は、その歴史と神秘的な雰囲気から、パワースポットとしても知られています。商売繁盛や家内安全、厄除けなど、様々な願いが叶うと言われています。

特に、境内にある「御神石」は、直接触れることができるパワースポットとして人気を集めています。御神石に触れることで、神秘的なエネルギーを感じ、心身のリフレッシュを図ることができます。

また、鳥骨鶏にえさやりができたり、井戸水で作った麦茶のサービスもあります。

 

一息つける休憩所・トイレも完備

駐車場には、一息つける休憩所があります。優しい雰囲気の店員さんが、あたたかい珈琲や甘味を提供しています。訪れた日は、風の強い日で「車までお持ちしますから、あたたかくしてお待ちください。」と、お心遣い頂き、身体だけではなく心まであたたかくなりました。

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まとめ

高屋敷稲荷神社は、歴史と自然が育んだ、福島県郡山市の貴重な文化財です。朱色の鳥居が連なる参道や、荘厳な社殿は、訪れる人々を圧倒します。パワースポットとしても知られ、多くの人々に心の安らぎを与えてくれる場所です。

ぜひ、元旦参りに高屋敷稲荷神社に足を運んでみては、いかがでしょうか。

高屋敷稲荷神社

〒963-0662

福島県郡山市白岩町字高屋敷277-2

TEL.024-943-6396

FAX.024-942-6566

アクセス

◆鉄道
JR東北新幹線・郡山駅から車で15分
磐越東線・舞木駅から車で5分
◆車
磐越自動車道:郡山東インターから10分
郡山市立美術館から5分