不動産売却の「囲い込み」に注意!
あなたのお家が損をするかも
不動産を売却しようと考えているあなたへ。不動産仲介業者の中には、あなたの大切な資産である不動産を「囲い込み」しようとする業者もいることをご存知でしょうか?
「囲い込み」って何?
「囲い込み」とは、不動産仲介業者が、あなたの家を売却する際、他の不動産会社に紹介せず、自社だけで売買を完結させようとする行為のことです。これにより、仲介業者は売り手と買い手の両方から仲介手数料を得ようとするのです。
なぜ「囲い込み」が問題なの?
- 売却が遅れる可能性がある: 他の不動産会社に紹介しないため、買主が見つかるまでに時間がかかり、結果的に売却が遅れてしまう可能性があります。
- 低価格での売却を迫られる可能性がある: 自社で受けた購入希望を優先するために、より高い価格で購入を希望する他の買主を遠ざけ、低い価格での売却を迫られる可能性があります。
- あなたの利益が損なわれる: 上記のように、売却が遅れたり、低価格で売却せざるを得なくなったりすることで、あなたの利益が損なわれる可能性があるのです。
国が「囲い込み」を禁止!
このような「囲い込み」は、あなたの権利を侵害する行為として、国も問題視しています。国交省は不動産取引の透明性を高めるため、宅建業法の解釈や運用に関する通達を6月末に改正し、囲い込みは処分対象だという見解を明確にしました。レインズへの登録内容に虚偽があるとわかれば処分する方針。こうした取り決めを2025年1月に施行し、発覚した場合は宅建業法に基づく是正や再発防止の指示処分の対象となるようです。従来は発覚時の罰則が明確でなく、囲い込みを許すもとになっていました。2025年からは、不動産仲介業者が「囲い込み」を行った場合、このような行政処分を受けることになります。
どうすれば「囲い込み」を防げる?
- 複数の不動産会社に相談する: 一つの不動産会社だけに頼らず、複数の不動産会社に相談することで、より多くの買主候補にあなたの家をアピールすることができます。
- レインズを確認する: レインズは、不動産情報を公開するデータベースです。レインズであなたの家の情報が正しく公開されているか、定期的に確認しましょう。
- 契約内容をしっかり確認する: 不動産会社との契約書には、仲介手数料の支払い方法や、売却活動に関する内容などが記載されています。契約書の内容をしっかり確認し、不明な点は必ず質問しましょう。
まとめ
不動産売却は、人生の中でも大きな取引の一つです。トラブルを避けるためにも、不動産仲介業者選びは慎重に行いましょう。「囲い込み」に注意し、安心して不動産売却を進められるよう、専門家にご相談いただくことをおすすめします。
わたしたちイエステーションでは、すべての物件をレインズに登録して不動産流通の円滑化に努めております。また、他の不動産会社と密に情報交換を行い、互いのお客様を紹介してお取引をする共同仲介も行っております。不動産の売却にお困りでしたら、ぜひ一度、当社へご相談ください。誠心誠意をもってご対応させていただきます。
※参考資料「日本経済新聞:2024年8月29日㈭」の記事より