家を買うタイミングはいつ?
みんなはいつ購入している?
家の購入を検討するときには、果たしてどのタイミングがベストなのか悩みますよね。
他の方がいつ、どのようなタイミングで購入しているのかも気になるところです。
そこでこの記事では、一般的に年齢やライフステージ別にどのようなタイミングで購入されているのかデータを紹介しながら解説します。
住宅を購入するタイミング
住宅を購入するタイミングは、個人の年齢やライフステージ、そして経済的な要因などによって異なります。
以下に、これらの要素を分けて説明します。
年齢
一般的に、住宅購入の平均年齢は30代後半から40代前半とされています。
これは、この年代が結婚や出産、子どもの進学などライフステージの変化が多い時期であり、住環境を改善するための自然な行動と考えられるからです。
また、住宅ローンの完済年齢を考慮すると、30代前半での購入が理想的とされています。
これは、一般的には最長の返済期間が35年であるため、65歳の定年までに完済する計画を立てやすいからです。
ライフステージ
- 妊娠・出産
家族が増えることをきっかけに、子育て環境や教育環境を考慮して住宅を購入する人が多いです。
しかし、このタイミングでの購入は、住宅ローンの返済開始と子育て資金などの出費が多くなる時期が重なる可能性があるため注意が必要です。
- 子どもの入園・入学
子どもの教育環境を考慮して、学区内での住宅購入を検討する家庭が多いです。
ただし、希望の物件が見つからない場合、購入までに時間がかかることがあります。
- 結婚・婚約
新しい家族の始まりとして、結婚を機に住宅を購入する人もいます。
このタイミングでは、将来の家計の変化を考慮して計画を立てることが重要です。
その他の要因
- 経済的な要因
住宅ローンの金利動向や市場価格の推移など、経済状況によっても「買い時」は変わります。
金利が低い時期に購入することで、返済総額を抑えることができます。
- 個人の財務状況
自身の貯蓄や収入、将来の収入見込みを考慮して、無理なく購入できる予算を設定することが大切です。
最終的には、個人のライフプランや財務状況に合わせて、無理なく購入できる物件を選ぶことが重要です。
市場の動向を見ながらも、ご自身の生活に合ったタイミングで購入を検討することをお勧めします。
もし具体的な購入計画について相談があれば、不動産エージェントやファイナンシャルプランナーに相談するのも良いでしょう。
年齢別では30代がピーク
国土交通省が公表している令和5年度「住宅経済関連データ」によると平均年齢では注文住宅、分譲住宅、注文住宅のいずれも40代が中心になっています。
一方年齢分布でみると注文・分譲では30代が最も多く、中古住宅では30代と40代が僅差で並んでいる状況になっています。
同じく国土交通省の住宅市場動向調査では購入にかかる住宅ローンの返済年数は30年を超えていることから、定年までに返済を終えたり、退職金で住宅ローンの返済を計画したりしているため30代で住宅を購入する方が多くなっていると推測されます。
令和4年度 住 宅 市 場 動 向 調 査 報 告 書 国土交通省 住宅局
ライフステージから考える「家を買うタイミング」
2023年6月に公表された住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査」によると、ライフステージ別分類では「子供や家族のため家を持ちたい」という方が最も多く、30歳代が55.5%と最も多く、次いで20歳代が52.5%と続いています。
20歳代では「結婚、出産を機に家を持ちたい」とする方が45.7%となっているのも特長的です。
また、50歳代~60歳代では「老後の安心のため家を持ちたい」とする方の割合が多くなっています。
住宅ローン利用者の実態調査 【住宅ローン利用予定者調査(2023年4月調査)】
年収から見た住宅購入のタイミング
年収から見た住宅購入のタイミングは、一般的には年収が安定し、住宅ローンの返済が無理なく行える状態になった時とされています。
以下の情報に基づいて、詳しく説明します。
- 年収と住宅購入
- 平均世帯年収
初めて住宅を購入する一次取得者の平均世帯年収は、新築注文住宅で731万円、新築分譲マンションで923万円、中古マンションで609万円となっています。
令和4年度 住 宅 市 場 動 向 調 査 報 告 書 国土交通省 住宅局
- 住宅ローン
- 返済比率
住宅ローンの審査では、年収に対する返済額のバランスが重要です。
多くの銀行では、年収の35%以内での返済を基準にしていますが、実際の返済負担率は20%以内に収まっていることが多いです。
- 返済期間
ほとんどの住宅ローンは、返済期間が最長で35年間です。
安定収入のある期間、つまり定年の65歳までに完済することを考慮すると、30代前半までに住宅を購入するのが理想的です。
- 総合的な考慮
- 住宅購入は、年収だけでなく、貯蓄額、家族構成、ライフステージ、市場の状況など、多くの要素を総合的に考慮して決定する必要があります。
年収が上記の基準を満たしていても、他の要因が購入のタイミングを左右することがあります。
住宅購入を検討する際は、自身の財務状況や将来計画をしっかりと見極め、無理のない範囲での購入を心がけることが重要です。