仙台藩祖の伊達政宗が眠る「瑞鳳殿」 瑞鳳殿(ずいほうでん)は、宮城県仙台市青葉区霊屋下にある仙台藩祖伊達政宗の霊廟です。広瀬川の蛇行部を挟んで、仙台城の本丸跡と向かい合う経ヶ峯(きょうがみね)に位置しています。瑞鳳殿は政宗公自らの遺言により建てられ、桃山文化の遺風を伝える絢爛たる廟建築(びょうけんちく)として1931(昭和6)年、国宝に指定されましたが、1945(昭和20)年の戦災で焼失、1979(昭和54)年に再建されました。政宗公の瑞鳳殿のほか、二代忠宗公の感仙殿、三代綱宗公の善応殿があります。 涅槃門(ねはんもん) 「涅槃」とは「煩悩を取り払った悟りの境地となる状態」を意味し、広くは「来世」という意味にもなります。瑞鳳殿の涅槃門は樹齢数百年の青森ヒバを用いて消失前と同様の豪華な彫刻が施されています。 瑞鳳殿(ずいほうでん) 仙台藩祖伊達政宗公の霊屋 伊達政宗公は1567(永禄10)年、 伊達輝宗の長男として出羽国米沢城で生まれました。東北南部を中心に諸勢力を平定し、世に「独眼竜政宗」の異名を轟かせ、江戸時代になると、仙台藩62万石の藩祖として産業・経済・文化の振興をはかりました。瑞鳳殿は1636(寛永13)年、70歳で生涯を閉じた政宗公の遺命により、その翌年、二代目藩主伊達忠宗公によって経ヶ峰に造営された霊屋(墓所)です。 感仙殿(かんせんでん)二代目藩主伊達忠宗公の霊屋 二代目藩主 伊達忠宗公(1599~1658)は政宗公の治世を引き継ぎ、法治体制の確立を進め新田開発や治水、港湾の整備など産業・経済の振興をはかり領内の安定に尽力し藩の基礎固めをなしとげました。忠宗公の感仙殿は瑞鳳殿同様、華麗なもので1931(昭和6)年に国宝に指定されましたが1945(昭和20)年の戦災で焼失、1985(昭和60)年に再建されました。善応殿は三代藩主伊達綱宗公(1640-1711)の霊屋で、享保元(1716)年、五代吉村公の時代に竣工しています。本殿、唐門、拝殿、廟門等からなり、先の瑞鳳殿、感仙殿よりは簡素な装飾であったものの、落ち着いた佇まいの風情ある霊屋であったと伝えられます。本殿もまた昭和20年の戦災で焼失、昭和60年に感仙殿とともに再建されました。瑞鳳殿がある経ヶ峰は、政宗公がホトトギスの初音を聴きに訪れ、自らの墓所に決めたと言われる場所です。参道と杉木立がある階段を登り、観覧券売り場・売店で観覧料を支払い観覧することができます。瑞鳳殿の参拝記念御朱印は、観覧券販売所の隣にある売店にて買うことができますよ。8月6~8日には、瑞鳳殿七夕ナイトや11月下旬頃には、秋の紅葉ライトアップが予定されていますので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。 ▶瑞鳳殿住所:宮城県仙台市青葉区霊屋下23-2電話番号: 022-262-6250休館日:12月31日(1月1日は瑞鳳殿本殿のみ無料開館)開館時間:2月1日~11月30日 9:00~16:50(最終入館16:30)12月1日~1月31日 9:00~16:20(最終入館16:00)観覧料:個人(一般・大学生)570円、高校生410円、小・中学生210円駐車場:有(観覧券の提示にて無料)https://www.zuihoden.com/ このエリアのイエステーション店舗情報