土地の売却の方法は?
土地を売却する方法は、不動産会社に仲介を依頼する方法と不動産会社に直接買取をしてもらう方法とがあります。土地を売却するときには、少しでも有利に売却したいもの。この記事では、土地を買取で売却する手順や買取での売却のメリットとデメリットについて解説します。
土地を「買取」で売却する手順
買取で売却する場合は、不動産会社が直接土地を買い取ってくれるので、売却の流れは以下のようになります。
- 相場の調査・複数社に査定を依頼する
- 売買契約の締結・引き渡し
土地を売却しようとするときには、まず自分自身で土地の相場を調べたうで、複数の不動産会社に査定を依頼することをおすすめします。
もちろん査定額の高い不動産会社がよいのですが、とびぬけて高い査定だと注意が必要です。
高い査定額を提示して顧客をとりこむことだけを目的にしている場合があるからです。
査定は無料で、インターネットや電話で簡単に依頼できます。
次に、査定額に納得できたら、不動産会社と売買契約を結びます。
契約書には、売買代金や引き渡し時期などの条件が記載されます。
契約後は、決済と引き渡しを行います。
買取のメリット
買取で売却するメリットは、売却のスピードが速く、仲介手数料がかからないことです。
早いときには、相談してから1週間程度で決済を行われることもあります。
買取のデメリット
デメリットは、査定額が相場より安くなる可能性があることです。
買取で売却する場合、査定額が相場より安くなる理由
買取のデメリットといわれる、査定額が安くなる理由は次の3つの理由からです。
- 不動産会社が利益を得るため
- 不動産会社がリスクを負うため
- 買取の場合は仲介手数料が発生しないため
不動産会社は、買い取った不動産を転売して利益を得ることを目的にして購入します。
そのため、買取価格は市場価格より低く設定されます。
また、不動産会社は、買い取った不動産を所有する間に、固定資産税や維持管理費などの経費や、売却できないというリスクを負います。
一般市場では少々難があるとして売却しづらい不動産も買取ってくれることもありますが、その分リスクも大きくなるからです。
これらの費用やリスクを考慮して、買取価格は安くなります。
さらに、買取の場合は、不動産会社が直接買い取るので、仲介手数料が発生しません。
仲介手数料は、不動産会社の利益源の一つですが、買取では仲介手数料を得られないので、買取価格は安くなります。
査定額が相場より高くなる可能性があるのは、以下のような場合
買取で売却する場合、査定額が相場より高くなることは稀ですが、ありえないことではありません。
以下のような場合には、査定額が相場より高くなる可能性があります。
- 不動産会社がその物件に対して高い需要を見込んでいる場合
- 不動産会社がその地域や類似の物件で多くの取引実績があり、高く売れる自信がある場合
- 不動産会社が他社との競争に勝つために、売主に金額面で良い印象を与えたい場合
ただし、査定額が高いからといって、必ずしもその価格で売却できるとは限りません。
査定額はあくまで目安であり、実際の売却価格は市場の状況や交渉次第で変わります。
査定額が相場より高い場合は、その根拠や理由を不動産会社に確認してみると良いでしょう。
また、複数の不動産会社に査定を依頼して、査定額を比較することもおすすめします。
買取と仲介はどちらがお得か
買取と仲介は、それぞれにメリットとデメリットがあります。
どちらがお得かは、売却する不動産の状況や売主様のご事情によって異なります。
一般的には、買取は売却のスピードが速く、仲介手数料がかからないのがメリットですが、売却価格が相場より安くなる可能性があるのがデメリットです。
仲介は、市場価格での売却が可能で、複数の不動産会社に査定を依頼できるのがメリットですが、売却までの期間が長く、手間がかかるのがデメリットです。
買取と仲介の違いについて、以下の表にまとめました。
| 買取 | 仲介 |
買主 | 不動産会社 | 一般のお客様 |
売却期間 | 短い | 長い |
売却価格 | 安い | 市場価格 |
仲介手数料 | なし | 3%+6万円が標準 |
売却にかかる手間 | 少ない | 多い |
契約不適合責任 | なし | あり |
土地買取が向いている場合
以下のような場合には、土地買取が向いていると言えるでしょう。
- とにかく早く土地を売りたい場合
- 借金の返済や入院費用などで急いで現金が必要な場合
- 買い手がつきにくい土地を売りたい場合
- 瑕疵を抱えた土地を売りたい場合
- 売却による必要資金が決まっている場合
- 近所の住人や親族に知られずに売りたい場合
まとめ
以上のように、土地買取は不動産会社が直接土地を買い取ってくれるので、売却のスピードが速く、仲介手数料がかからないのがメリットです。
しかし、買取価格は市場相場より安くなる傾向が強いことに注意しましょう。
買取と仲介のどちらを選ぶかは、売却する不動産の立地や建物の状態、売却の目的や期限、売却することを知られたくないかどうかなど、様々な要素を考慮する必要があります。
もし、買取と仲介のどちらがお得か判断に迷われる場合は、信頼できる不動産会社に相談してみると良いでしょう。