鹿狼山(かろうさん)は福島県新地町と宮城県丸森町の県境にある山で、標高は430mと低いですが、周りに高い山がないため眼下の太平洋の展望はもちろん、頂上から360度見渡せるパノラマの景色は格別です。今回は、温暖な気候のおかげで年中登れる鹿狼山をご紹介します。

日本一早い山開き、元旦登山のご来光

福島県浜通り最北端の新地町にある鹿狼山(かろうさん)。標高は430mと低山なのに山頂からは太平洋、宮城県の金華山、反対側には蔵王連峰や吾妻連峰まで360度広く景色が見渡せるのが魅力です。山頂までは登山道が整備されており年配の方や小さな子ども連れでも登りやすいです。福島県浜通りは温暖な気候なので、冬も降雪が少ないため年中登山が楽しめます。

鹿狼山は「日本一早い山開きの山」としても有名で、山開きの日はなんと元日。毎年、山頂からのご来光を目指して2,000人以上が登ります。

そして手長明神伝説がある山でもあります。鹿狼山に住んでいた手長明神が海に手を伸ばしてとって食べていた貝が貝塚となったと言われているのが新地町小川地区にある新地貝塚になります。手長明神が連れていたお供が鹿と狼だったので「鹿狼山(かろうさん)」と名前がついたと言われています。

美しい景色をゆっくり堪能

地元の方は、段差が少ない樹海コースを登り、眺望コースで降りてくる方が多いようです。登山をしながら春はカタクリ、初夏はアジサイなどの草花、秋は紅葉と四季を通して楽しめます。頂上付近には、椅子とテーブルがある休憩小屋があり、美しい景色をゆっくり堪能しながら過ごすことができます。

 

登山コースマップ

 

  • 樹海コース:約1.6km(歩行時間約40分)
  • 眺望コース: 約1.1km(歩行時間約40分)
  • ケヤキの森コース(連絡コース1経由): 約1.95km(歩行時間約45分)
  • 真弓清水コース(連絡コース1,2経由): 約2.15km(歩行時間約60分)
  • 蔵王眺望コース(連絡コース1,2経由): 約2.25km(歩行時間約70分)

 

鹿狼山は、たくさんの自然に囲まれて昔から人々に信仰され愛されている山です。四季を通じて登山が気軽に楽しめるので是非、遊びに行ってみてはいかがでしょうか。

 

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