不動産買取なら
仲介手数料が不要!
一般的に不動産を売却しようとするとき不動産会社に売却の仲介を依頼しますが、その場合不動産会社に仲介手数料を支払わなければなりません。
住み替えの場合に売却と購入の両方を同じ不動産会社に依頼したときには若干の値引きがあることもありますが、特殊なケースを除いて仲介手数料は必要です。
ところが、「不動産買取」なら仲介手数料は発生しません。
今回は、仲介手数料が不要な不動産買取について解説します。
不動産買取には仲介手数料はかかりません
不動産買取とは、不動産会社が直接不動産を買い取ることです。
仲介手数料は、不動産会社が売り手と買い手を仲介する場合に発生する報酬なので、直接買取の場合は仲介する相手がいないため、仲介手数料が発生しません。
ただし、不動産を売却するときには仲介手数料以外にも以下のような費用がかかるので注意しましょう。
- 印紙税:売買契約書に貼る印紙税で売買金額によって異なりますが一般的には1万円~3万円程度です。
- 譲渡所得税:売却によって利益が出た場合にかかる税金で、売却利益や所有期間の長短に応じて税率が異なります。
- 登録免許税:売却するための住所変更や抵当権抹消登記にかかる税金で、1筆1,000円です。
- 司法書士依頼料:登記手続きを代行してもらう手数料で、1件1万円~2万円程度です。
- 一括返済の手数料:住宅ローンを完済するために金融機関に支払う手数料で、1万円~4万円程度です。
- その他の費用:引越し費用などがかかります。
不動産買取には、メリットとデメリットがあります
不動産買取には仲介手数料がいらないメリットがある反面デメリットもあります。
メリット
- スピーディーに売却できる
広告などで一般から購入希望者を募集する必要がないので、早ければ数日~1週間程度で現金化できます。
- 内覧や広告活動が不要
他人に知られずに売却できますし、掃除や修繕などの手間もかかりません。
- 契約不適合責任が免除される
売却後に物件に欠陥が見つかっても、売主は責任を負わなくて済みます。
- 販売が難しい物件でも売れる
事故物件や古い物件など、個人の買主がつきにくい物件でも、買取業者は再販の見込みを持って買い取ってくれることがあります。
デメリット
- 売却価格が安くなることがある
不動産買取の相場は、市場で一般に売却するよりも安くなることがあり、仲介による売却価格の8割程度が相場とも言われています。
買取価格が安くなる理由は、不動産会社は再販して利益を得ることが目的なので、買取価格はリフォームやリノベーションの費用などを控除した金額が提示されるからです。
そのため、物件の状態によっては仲介の売却価格の5割程度になってしまうこともあります。
不動産買取と仲介のどちらがお得かは、売却の目的や状況によって異なる
不動産買取と比べて一般から購入希望者を募集する仲介での売却なら、相場に近い価格で売却できますが、仲介手数料が発生したり売却までに時間がかかったりするデメリットがあります。
そこで、不動産買取は以下のような方におすすめだと言えるでしょう。
- 早く売りたい人
- 周囲に知られたくない人
- 契約不適合責任を負いたくない人
- 築年数が古くても売りたい人
不動産買取と仲介の両方の性格をもっている「買取保証」による売却方法もあります。
一定期間(媒介契約期間の3か月が一般的)売却活動をしても売却できないときには不動産会社が買い取る約束をして売却の仲介を依頼する方法です。
不動産会社に売却を依頼するときに、買取保証をしてもらえるか相談してみましょう。
不動産を売却する前に知っておくべき注意点
不動産を売却するときには以下の点に注意してスムーズに売却をすすめましょう。
- 複数の業者に査定を依頼する
買取価格は業者によって大きく異なるので、相場を把握するためには最低3社以上に査定を依頼するのがおすすめです。
- 買取が可能な物件か確認する
不動産会社は再販が難しいと判断した物件は買取を断ることがあります。
その場合は、どんな物件でも買い取ってくれる業者に相談してみましょう。
- 「即時買取」と「買取保証」を使い分ける
即時買取はすぐに売却できますが、価格は安くなりがちです。
買取保証は仲介で売れなかった場合に買い取ってもらえますが、時間がかかります。
売却の目的や状況に応じて適切な方法を選びましょう。
- 売却時に住宅ローンを完済する
住宅ローン返済中の物件は抵当権が設定されているので、売却するにはローンを完済し、抵当権を抹消する必要があります。
- 綺麗にしておく
不動産の状態は査定額に影響します。
特に水回りや庭などの汚れやすい場所は掃除しておきましょう。
- 必要書類を準備する
不動産売却には登記済権利証や間取り図などの書類が必要です。
事前に準備しておくとスムーズに進められます。
- 信頼できる業者に依頼する
不動産会社の対応や評判、実績などを確認して、信頼できる業者に依頼しましょう。
- 費用を確認する
不動産買取では仲介手数料はかかりませんが、印紙税や抵当権抹消費用などの費用はかかります。