収益物件を売却するタイミングとは?
収益物件を売却するタイミングとは?
収益物件を所有しているけど、いつ売ればよいのか、悩んだことがある方もいらっしゃると思います。利益を得るために収益物件を買ったのだから、少しでも高く有利に売却したいと思うものです。
そこで、
- 人はどんなときに収益物件を売却したくなるのか
- どんなときに売却するのがよいのか
- 売却しない方がよいタイミング
について、考えてみましょう。
収益物件を売却したくなるとき
人はどんなときに収益物件の売却を考えるのでしょうか。その理由と対処法を5つ整理しました。
- 管理できなくなったとき
所有者が自分で賃貸物件や入居者の管理をしている場合に、高齢や病気によって管理するのが難しくなることがあります。
この場合、家賃収入が充分に見込めるのなら、売却よりも第三者に管理を委託することを考えた方がよいでしょう。不動産の管理会社に委託すれば、家賃から物件の管理まで全てまかせることができるので安心です。
- 投資用不動産としての価値が下がったとき
収益のために不動産を買ったのだから、家賃収入で固定資産税の支払や借入資金の返済ができないなら購入した意味がありません。
なぜ、入居者を確保できないのか。リフォームや内外装、ペット可の住宅にする、等いろいろな方策を考えましょう。ご自身で管理をしているのであれば、不動産会社に管理を委託して、様々なアドバイスをしてもらうのもひとつの手です。それでも利益を確保できないときには、あきらめて損切りをしたほうが良い場合もあります。
- 資金作りをしたいとき
収益を得ることが目的で収益物件を購入しているので、もっと条件が良い物件があればそちらの物件が欲しくなるものです。そのため低い利回りの物件は売却し、高利回りの物件購入のための資金作りを考えます。
また、所有者が他の事業をしている場合にその事業のために資金作りを考えて収益物件を売却することもあるでしょう。
- 購入価格のもとがとれたとき
単純計算すると年利回り10%の収益物件だと10年でもとがとれ、5%でも20年で購入価格のもとをとることができます。そこで、一区切りつけるために収益物件の売却を考えることもあるでしょう。この場合は売却することを急ぐ必要はないので、じっくりと時期と価格を見定めることができます。
- 相続をうけたとき
収益物件を相続したけど相続人が収益物件に興味がない場合があります。また、相続税を支払うために売却をしなければならないこともあるでしょう。複数いる相続人間で遺産分割の話し合いがうまくいかなくて売却をすることもあります。
収益物件を売却しないほうがよいとき
収益物件の売却を考えるのはどのようなときか、有利に売却をするタイミングを紹介しました。
それでは、売却をしないほうがよいタイミングとは、どんなときでしょうか。
不動産を売却した時には、利益がでれば不動産譲渡所得税を支払う必要があります。購入後5年以内の売却は『短期譲渡所得』といって、譲渡所得税の税率が高いため、できるだけ収益物件の売却は避けた方がよいといえます。
以上のように、収益物件の売却を検討する場合、様々なタイミングを考慮することが必要です。まずは、税理士や不動産会社へご相談することをおすすめいたします。