売却時は空にして引き渡すのが原則です② 処分方法は?
遺品の整理は遺品整理の専門家に頼む方法もあります
遺品整理を専門とする会社があり、民間資格ですが遺品整理士という資格もあります。亡くなった親の実家を売却する時に、遺品の整理に迷ったらゴミの処分等も相談できるので利用を考えてみましょう。遺品の整理に慣れているので、わかりにくいところにある貴重品の捜索にも有用です。ただし、ブームにのった悪質な業者もいますので、注意が必要です。
次のような業者であればひとまず信頼がおけます。
- 遺品整理専門の業者
- 料金体系がしっかりしている業者
- 代表者の顔を公開している業者
総務省が遺品整理のサービスについての調査報告を公表していますので参考にしてください。
https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01hyouka02_200313000139953.html
自分で処分する
業者に頼むと楽に処分できますが、当然その分、費用がかかります。できるだけ自分で処分する方法を考えてみましょう。
友人や知人にあげる
ゴミの分別方法や収集方法は各自治体によってまちまちです。インターネットで公告している自治体が多いので予め確認しましょう。自治体の大型ごみ収集日に合わせて予約しチケットを買えば近くに搬出することで処分できます。
大型ごみの収集センターに持ち込みできるものであれば、自治体によりますが、低額な料金や費用なしで処分できます。
家電リサイクル法に則った方法で処分
エアコン、テレビ、冷蔵後、洗濯機は家電リサイクル法が適用されます。そのため正しい方法で処分してください。
- 以前購入したお店や買い替えるお店で引き取ってもらう
- 家電リサイクルのチケットを購入し指定の場所まで搬入する
小型家電製品も小型家電リサイクル法にそって処分する必要がありますが、自治体によっては小型家電や付属品を無料で回収してくれる回収ボックスや回収拠点を設けています。
買い取ってくれる業者に持ち込む
リサイクルショップや古本屋、古着屋、骨とう品店などに持ち込んで買い取ってもらいます。リサイクルショップに持ち込むときは予め値段がつかなくても引き取ってくれることを確認しておけば手間が省けます。
家財道具や生活用品の種類に応じて専門の店に持ち込むことで高く買い取ってもらえます。特にブランドものや絵画、骨とう品は価値がわかってもらえる店に持ち込むことが大事です。ブランド品を出張買取してくれる会社もあります。インターネットで検索できますので利用を検討してください。
なるべく高く買い取ってもらうために、きれいにしてから持ち込みましょう。まとめて持ち込む時は一覧表にしておけばお店も確認しやすくスムーズに売却ができます。ストーブや扇風機、冬服や夏服など季節によって需要があるものは、その季節に売る方がより高く売れます。
インターネットを利用する
比較的新しく型番がわかるものや、荷造りして発送しやすいものはインターネットを利用して売ることもできます。メルカリやフリマアプリ、オークションサイトを利用することにより買い取り業者に持ち込むよりも高く売れる可能性があります。登録や発送の手間がかかりますし、絶対に売れるとは限らないので、そのあたりを考慮して利用するかを判断しましょう。
地元に住んでいる人を対象にして、引き取りにきてもらうことを条件にタダであげたり、安く売ってあげたりすることもできます。
業者に頼む
運搬が難しいものやタダでも処分できなかったものは業者に頼んで処分してもらいましょう。
引っ越し会社に依頼する
引っ越し会社でも有料のオプションになることが多いですが、不用品の回収をしてくれることがあります。引っ越しの際に引っ越しと不用品の処分が同時にできれば手間がかからず便利です。
不用品処理業者へ依頼する
不用品処理業者の収集費用は全てごみとして考えますので、トラック何台分とか立方メートル単位での計算になります。場所をとってしまう大きな家具やベッドのマットレスなどは別料金になることがあるので事前に確認しましょう。
収集の依頼にあたって次の事項を確認してください。
- 実績があるか
- 見積りがきちんとしているか
- 一般廃棄物処理の許可を得ているか
一般廃棄物処理業者について自治体がそれぞれのホームページで公表していることが多いので確認してみましょう。
不動産会社に頼む
不動産会社に物件の買い取りをしてもらうときに、予め家財道具一式もそのままで買い取ってもらうように相談することができます。不動産会社が買い取る場合、再販売することが前提なので、市場価格よりも少し安く売却することにはなりますが、片付けの手間がかからないというのは、精神的にも、体力的にも売主様にとって非常にメリットになります。