福島新エネルギー社会構想へ向けた、再生可能エネルギー産業の総合展示会「第8回ふくしま再生可能エネルギー産業フェア(REIF・リーフふくしま2019)」は10月30、31の両日、郡山市のビッグパレットふくしまで開かれた。 県内外から前回の出展数を上回る216の企業・団体が参加。水素・燃料電池・蓄電池、バイオマス、水力、地中熱、未利用熱、風力、バイオマス、水素・燃料電池・蓄電池、スマートコミュニティ、ものづくりなどの分野に271コーナーを設け、テクノロジーの粋を集めた最新機器類の数々を展示した。各種セミナー、企業との商談会もあった。 今回は相次ぐ台風災害もあり、防災・減災や身の回りの安全を守るブースが目立った。新潟市の業者は、ラミネートすることでガラスを大幅に強化し、併せて遮熱性能にも優れたフィルムを紹介。防風林や防雪効果があるネットフェンスは、多くの隙間があるにもかかわらず、風がほとんど通らない仕組みを利用した。 書架の落下防止バーは、揺れると自動で本が落ちないよう工夫し、ガードした。荷物の落下リスクを軽減する減震デッキ。井戸水や雨水、河川水、湖沼水などをポンプで引き、水質改善して飲料水にする水質浄化カートなど、ものづくりのアイデアが並んだ。 震災・原発事故で被災を受けている福島県は、2040年ごろをめどに県内エネルギー需要の100%相当量を再生可能エネルギーで賄うことを目標としている。 このため、福島県の再生可能エネルギーの未来を切り拓く今回のREIF(リーフ、Renewable Energy Industrial Fair)ふくしまフェアは、持続可能なエネルギー社会を目指し、多様な資源を生かす新たな産業創出が大きな狙い。東日本大震災・東電福島原発事故後から開いており、福島県と福島県産業振興センターの主催。 福島の水素社会実現に向けは当面、東京五輪・パラリンピックの期間中に太陽光発電を活用して大量製造した水素を、選手村や大会関係車両のエネルギー源とする構想も動き出している。]]>