スペインの至宝として名高い磁器ブランド・リヤドロの作品を集めた「大リヤドロ展」が9月30日まで、郡山市の人形の東月郡山本店で開かれ、愛好者らが極上の作品に酔いしれた。 リヤドロ作品は光沢のあるなめらかなポーセリン(磁器)で知られ、絵の具を使わない草木などから抽出した1400色を用いて描いている。日本でも多くのファンを魅了している。 今展は国内最大級の展示会。国際色豊かで人形や動物などジャンルを問わない高級陶器のアート作品600点以上を展示販売。 歴史をテーマにした芸術性の高い作品をはじめ、日常生活を彩るデザイン性に優れた置物などを展示。それにハイレベルなアーティストだけが制作できるハイポーセリンなどの秀作も人気を集めている。 家族の愛をモチーフにした記念の贈り物から日常生活を彩るデザイン性に優れた置物などを中心にブースごとに展示され、それぞれに高級感を引き立たせている。西洋的な美の作品が主流だが、メキシコの伝統的祝祭「死者の日」に着想を得た「カトリーナ」、ヒンズー教の「バラジ神」、東洋的な赤青の龍をモデルにした「臥龍」、日本人形なども展示して人気を博した。 リヤドロ作品は、1950年代にリヤドロ3兄弟がスペインの古都バレンシア近郊に小さな窯を築いたのが始まり。彫刻家やアーティストたちがデザインから各パーツまで工程ごとに手作業で作品の細部を一つひとつ丹念に仕上げていき、繊細な芸術作品を生み出している。]]>