福島県南工芸美術会(蜷川泰心会長、会員11人)の県南工芸美術展・第40回記念展は11日、郡山市の駅前ビッグアイで開幕した。16日まで。
40年の節目となる記念展には、郡山、須賀川市、平田村在住の会員11人の作品89点が出展されている。
芯木に顔料の胡粉(ごふん)を固めて製作した清楚な日本人形や日本刺繍、染織り、革工芸品、漆芸品、陶芸品、それに2年ほどかけて刺し子した「こぎん刺し」などの逸品が展示され、愛好家らの目を楽しませている。
こぎん刺しは、青森県津軽に伝わる野良着の刺し子技法のひとつ。北方に住むアイヌの人々が寒さなどをしのぐため、そうした技法の晴れ着や野良着を着用していたという。
今展示会では、県総合美術展の招待作家2人、受賞者2人、入選者2人の作品も出展。
また、蜷川会長の作は竹色をベースにした陶芸品「木洩れ日」の大・小2点など合わせて10数点が出品されている。
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同展は午前10時から午後5時まで。最終日は午前10時から午後4時まで。入場無料。
県南工芸美術会では現在、会員を募っている。
詳しくは事務局(郡山市片平町新蟻塚93-6、大越美智さん、電話024-952-3164)へ。
【写真左上は陶芸品「木洩れ日・大」と作者の蜷川会長、右上は漆芸品、左下は津軽に伝わるさしこ技法のひとつ「こぎん刺し」、右下は革工芸品のスタンド】